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一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

不妊治療をやめること。

治療をやめるということ

その年の治療がスタートした。採卵して授精しても
グレードの低いものしかできなくて
しかもそれを初期胚で戻していく。
不妊サイトで知り合った友人にプリンが通ってる病院を
勧めるとそのほとんどが結果を出して卒業していくのに
プリンには陽性反応すら出ないまま夏を終え治療をやめる
ことになった。
未練はあるけど後悔は残してないよ。
自分でできるだけがんばったもの。
苦い漢方も
鍼灸に通って体質改善にもがんばったしジムにも行って
体力づくりもしたよ。
治療の最中には実父が認知症を発症したり
ぱんだの母が骨粗しょう症で入院を繰り返したりと
ほんとに忙しかったけど
いっぱい頑張ったからもういいよね。
誕生日のケーキを見つめながらいっぱい泣いて
ぱんだにも言った
「子供産めないから離婚してくれてもいいよ。私じゃなかったら
きっと子供できるはずだよ」
ぱんだはなんにも言わずに抱きしめてくれた。
そして
「二人で一緒に暮らそう。いっぱいいろんなところにも
いこう。そうだマンション買ってペット飼おうか」
その選択肢しか残ってないよね。
そう思いつつ苦いケーキを食べた。
仕方ないよね。これも運命なんだよね。神様は私達夫婦の間には子供を
持つことを嫌ったんだね。
そんなことを毎日思っていたりした。ぱんだは毎日仕事で遅くて
ぽっかりと空いた胸の穴を埋めるべく家事をしたり
介護に励んだりで毎日が過ぎていった。

それからしばらくして住んでいるマンションの真ん前に
新しいマンションが建つことになった。
夫婦して眺めていたけど
買うという決断はまだまだ生まれなかった。

ただペットを飼うのは昔からのぱんだの夢
ぱんだの実家は一戸建てなんだけどぱんだの両親は
あまり生き物が好きではない。
それと転勤族というのもあって昔からペットを飼うことはなかった。
返ってプリンの家はペット好き。
実家には黒柴がいたしにゃんこもいた。
にゃんこは母がなくなって世話ができなかったときに
姉のお隣さんが快く家族として迎えてくれた。なので父が
わんこと一緒に暮らしていた。
わんこがいたおかげで父も生活にはりがあったようだった。
なのでぷりんはわんこが飼いたかった。
夫婦で毎日ネットを検索して
マンションで飼えるわんこで
あまり近所でみないわんこがいいなぁとかいろいろ
言いながら夢を膨らましていた。
それも楽しい毎日だった。


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